書くザトウクジラ

寄り道こそ、王道。

イグノーベル賞一覧がおもしろすぎる

 
今朝NHKのラジオを聴いていたら、たまたまイグノーベル賞の特集をやっていて、私もその世界観にハマってしまったので今回記事にしました。
 
リンク貼っておきます。僕はたまごっちの受賞理由が一番好き。
 

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 イグノーベル賞とは、1991年に設立された「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」に対して与えられるノーベル賞のパロディーです。参加資格はありません。誰でも応募できます。
 
 2019年9月13日、日本人研究者が「5歳児の唾液量は500mlである」と発表し、イグノーベル賞を受賞したことで話題となりました。
 
 
 なんとこれは30年前の研究で、当時被験者の5歳児だった人たちは今はもういい大人になっています。そして彼らは、今年のイグノーベル賞発表の場に登場し、当時の実験を再現したところ、会場は大爆笑の渦に包まれたようです。具体的にはバナナを使ったそうです。当時どんな実験をしていたかというと、食べものを食べてその後に…。あとは分かりますね。食事中の方に配慮しここまでとします。気になる方はググってください。
 
 何よりすごいのが、日本人が今回の受賞で13連覇達成ということです。ここまでくれば開き直れるかもですが、日本人の世界のイメージがどうなってるのか気になる。アメリカンジョークの時代は終わり、これからはジャパニーズジョーク全盛になるかもしれませんね。でも、受賞者本人はいたって真面目なのがまた面白い。
 
 今回受賞された唾液量についての発表はもちろん立派な研究です。なんと約30年前の研究結果だということで、そこから数年間、当時5歳児の被験者たちの出す唾液を調査しつづけたと言います。研究者の情熱は本当にすさまじい。私も見習わないといけませんね。当人はおおまじめで、まさかイグノーベル賞なんて狙ってなかっただろうなというところがまた切なく、哀愁漂わせます。
 
それでは救われませんし、本研究の本当の目的がとても素晴らしいのでご紹介します。
 
 
 唾液は尿や血液とちがい軽視されがちですが、人間にとって欠かせない、非常に重要なものだと言われています。食べ物を食べた口内が酸性まみれにならないように中性に保つのが唾液の仕事なのだそう。つまり、ご飯を正しく三食たべていれば、適切に唾液が分泌されるのです。ですが、今回受賞された先生は、それによって子供たちの虐待を発見できるという可能性について提唱していて、研究当初よりずっとそれを保健所やセンターに出向いて実行に移されています。
 
 虫歯が多い場合、唾液量が少なく、食べ物が十分に与えられていない可能性があると推測できる。虫歯が少なければその反対。この本当の目的を知り、研究とは単に知識欲だけで突き動かされるものではない。そう実感しました。
 
研究者の信念の根底にあるもの。
 
 それに気づけば、イグノーベル賞もノーベル賞も本質的には変わらないんじゃないかと思う。一見ユーモラスな賞と思い込みがちだが、この賞でみんなが幸せになる社会になればいいな、そんな設立者の隠れた思いも込められているのかもしれない。したがって、あえて定義するならこうだ。本賞は「ふざけた賞」等では決してなく、「照れ隠しの賞」である。世界を良い方向へ変えてやるんだ、そんな強い信念とパワーを私は感ぜずにいられない。イグノーベル賞もノーベル賞も、人類の一歩であることに変わりないのだから。